なぜ「Grok APIキー利用入門に使えるプチツール」を作って、公開したのか
いろいろ悩んだ形跡というか(あんまりすっきりした内容ではないです)
前回の記事で「xAI/Grok APIキーの利用入門に使えるプチツールを作った」というツールを公開しました。Grok APIのx_searchを使って、指定したXアカウントの投稿を日次レポートにまとめてくれるブラウザツールです。
今回は、なぜこんなものを作ったのか、そしてなぜわざわざ公開したのかを書いておきます。
ちと、Xに疲れたかも
誤解のないように先に言っておくと、Xが嫌いなわけではないです。
TwitterがXになったとき、自分は文句を言わなかった。正直、昔のTwitterよりいろいろな面で良くなったとも思っている。イーロンのことも割と好意的に見ている。
ただ……たぶんGrokのアルゴリズムがTLに入り始めたあたりからだと思いますが、、
Xを開くと、なんだか妙に疲れるようになってしまった。。
最近のTLは、自分には「ハイカロリー」すぎる。
エクスクラメーションマークが多すぎる。
「!」
「!!!!!」
「!!???!!」
常に爆音のクラブにいるような感覚。
先だって、少しの間Xを離れてから戻ってみたら、流れていく投稿の多くがいかに「導火線が短い」もので、いかに「脊髄反射」で投稿されているかに気づいたというか、、、いや、それそのものは昔からだったとは思うし、自分もその「Twitter=火事と喧嘩は江戸の華」的な認識でいたと思います。
でも、その「少し離れてみた」ら、「これはちょっとまずいのでは。。」という気持ちが濃くなったというか。。
以前は「おすすめ」のTLを無防備に眺めるのも嫌いじゃなかった。
いや、今も割と好きです。
自分がまったく知らない界隈の話が飛び込んでくるのも、それはそれで面白いし。
でも今は、その「飛び込んでくる」情報のカロリーが高すぎて、消化が追いつかない感じというか。。。
「『リスト』をちゃんと構成すればいい」のはわかっています。
正論だと思う。自分もそれを実践している。無課金でもできるしね。
でも、その正論を実行する気力すら湧かなくなってきた。
歳のせいかもしれない。
いや…たぶんこれは、「AIのおかげで、【自分の好みのものは自分で作ればいい】が実現できるようになった」というのが一番大きい気がする。
あと、無限スクロールの仕組みや、SNSそのものが元々あまり得意ではないです。。
何度か以前も書いているけど、FacebookなどSNSが盛り上がり始めたとき、自分は「個人サイトの方がいい!」と割と心理的な抵抗をいつまでも感じていた層でした。
だから「XじゃなくてBlueskyへ!」という呼びかけも目にするけど、『違う、そうじゃない』というやつで。
あの手のSNSはもう、X/Twitterで十分なんです。。
じゃあ辞められるかというとそう簡単でもなく
今のアカウントは3DCGを始めて以来ずっと続けているもので(厳密には3DCGを始めてからは2つ目のサブ垢だけど)、Blenderで繋がった人が多い。良くしてくれている相互フォローの人たちの投稿があれば、やっぱり嬉しい。
最近どうですか、お元気ですか。
ただ、最近そういう人たちの投稿は減ってきた気がする。
みんなライフイベントがあるし、気持ちの変化もある。それはどうしようもない。
私と違ってサクッとさっぱりSNSから離れられる人だってきっと少なくない、うん、それはとても健全だと思う。
何というか。。。
毎日、来るか来ないかわからないお手紙を「来てないかな」と郵便ポストを確認しに行くようなあの感覚。それ自体は大した負担じゃないんだけど、確認しに行くだけでは終わらないのがSNSなわけで。
「行くなよ」「俺のことをいつまでも見てろよ」とばかりにリテンション率が最大化するように設計されている。
あと、「Xで幸せになれる人」と「Xにいても幸せになれない人」が、以前より明確になった気も少し。。。
たぶん「収益化」がそれを分けた。
フォロワーが多くて、エンゲージメントを生み出せる人には追い風になった。
自分はそのタイプじゃない。
気質的にフォロワーを増やせるタイプではないし、注目されればされるほど「回らなくなってしまう」タイプと自身を認識しています。
そして、ずっといろいろな人が言ってきた「作品を作りたかったらTwitterやめろ」。
これもまた、真でしょう。
個人的にも、Xにかまけてる暇があったら、Claude Codeであれもこれも作って、Blenderであれもこれも作りたいという気分になっている。
SNSに時間泥棒され続けるのは、、、終えられるなら終えたい気持ちも、ある。
だからAPIで解決した
必要なのは「Xを開かずに、見たい人の投稿だけを読む」手段。
Chrome拡張でTLのUIを加工する方法もあるけど、ブラウザのlocalStorageを消費してまでSNSの見た目をいじるのは性に合わない。そこまでやるならいっそAPIを使って、自分が求める形式で情報を取得するツールを作った方がいい。
もうそれも「できてしまう」わけで。
ということで作ったのが前述のプチツールでした。
check.txtにAPIキーとアカウント名を書いて読み込ませれば、Grokが昨日の投稿を検索してレポートにまとめてくれる。
ブラウザで完結する。
Xを開く必要がない。
もうちょっとちゃんと書くと。
私自身はこのようなプチプログラムをCloudflare Workersで定刻でいくつも実行して、Discordにレポートが着信するよう設定しています。
前述のプチツールはその「基礎」で、プチ版です。▼Discordでの利用例:「e-file」、つまり「エプスタインファイル関係」
いやだって気になるじゃんやっぱり。米国議会で中心になって情報開示のために動いている議員さんの二人(Khanna, Massie)を日次でチェック中。
(この日はE関連の投稿は二人ともしていなかった模様)
なぜ公開したのか
自分で使うだけなら公開する必要はないのですが、、公開した理由は主に2つ。
「これは普通のことだよ」と伝えたかった
何と言うか、、、X内で「AIの学習データが云々」という話題がしばらく喧々諤々しているシーンを何度か見て。
その中に「(小声)いやそれは単にあなたが知らないだけですよ。。」というものがあり、かつそれをキチンと説明できない人たちもいて、もどかしく思うことがありました。(かつてのTwitter APIのように自由に使えたら説明しやすかったんだけども。。かつ、今はXのAPIも従量課金になったから説明しやすくなったけど。。)
…ちょっと補足したい点としては、「APIでXの投稿を取得する」と聞くと、「それはAPIの悪用では?」と思う人がいるかもしれないということ。
さらに注意してほしいのは、今回使ったのはxAIのGrok APIのx_searchであって、XのAPI(旧Twitter API)とは別物だということ。規約的にも問題ない。ちゃんとお金を払っている。
GrokのAPIの場合「Grokが指定されたアカウントを閲覧する⇒Grokがサマリーする⇒そのサマリーをレポートしてくれる」みたいな流れになって、XのAPIと違って、投稿内容を丸っと取得できるかというとそうではないです。
「スクレイピング」とはちょっと違う点に注意。XのAPIだって、取得した投稿内容を「どうやって使うか」がポイントであって、対価を払ってAPIを利用してX内の投稿内容を取得することそのものは「公式が許可している」サービスです。
そして、インフルエンサーや開発者勢の多くは、こういう機能を普通に駆使している。Xの「強者」たちは、こうした使い方をしている人がたくさんいる。
…その認識のギャップを埋めたかった、というのが一つ。
「APIを使って投稿を取得するなんて……」と思っている人に、「これは普通のことなんだよ」「あなたにもできるし、やる権利があるんだよ」と伝えたくて公開した、というか。。
「監視」の話
「そんな風に各アカウントを見てるんだ、気持ち悪い」……これはわかる。
自分も同じことをされていると知ったら「気持ち悪い」と感じると思う。
でも、APIを経由しなくても、そもそもX/Twitterは
「フォロワーの数=向けられている銃口の数」
と言われるプラットフォームなわけで。
Privateモードではないアカウントのステータスは「Public」。
私たちの投稿は、フォローしてくれていない人の目にも容易に止まる。
気を許して無防備な投稿をする方がリスクが高い、というのは社会人としてはもう共通認識と言えるんじゃないだろか、と。。
公式が公開している機能です。
そしてこのような利用を公式自身も想定している。
悪意を持ってこのツールを使うのか、純粋に利便性のために使うのか。
それは利用する人次第でしょう。
小声:個人的には、さらに言うと、、、「そういう悪意ある使い方をする人も当然いる。そしてネット上はそれが容易にできてしまう。」と言う点も各ユーザー認識しておくべきだと思います。「いにしえ」勢には釈迦に説法だと思うので毎回このような視点は書くべきか悩むんだけど、若い人たちは意外と把握していないことが多いようなので、あえて書く。
おわりに
現状のXの中で幸せになれる人もいるし、なれない人もいる。
自分は後者寄りだと気づいた。でも、それは悪いことじゃない。
合わないなら、自分に合う距離感を自分で作ればいい。
Xの公式が、Grokにそれをさせることを許可している。
そして今はAIでこういうツールを自分でも作れるようになった。
……と言いつつ、なんだかんだSubstackのNotesに投稿したりしているので、このフォーマットの中毒性は侮れないなと思いつつ。自分専用のTLスタイルのメモ帳でも作ろうかと、Claudeと仕様を妄想している今日この頃だったりします。。


